2011/12/07

XBee Product Manualのまとめ

先週末にあったMTM07でXBee Pro ZB(Programmableじゃないほう)と変換基盤を買ってきました。
Arduinoとつなげて遊ぶにも資料が無いと厳しいので、Digi.comから「Product Manual: XBee / XBee-PRO ZB RF Modules」をダウンロードして読んでみました。

XBee Product Manualのまとめ

ハードウェア
 Xbee/XBee-PRO(日本用) の比較
通信距離(屋内/壁有り) 40m/60m
通信距離(見通し)   120m/1500m
出力   2mW/10mW
通信速度  最大1Mbps/最大1Mbps
電源電圧 2.1~3.6V/3.0~3.4V
値段  1,700円/3,000円

モードについて
透過モード
デフォルトのモード。シリアルケーブルと等価のものとして動作します。DINに入ってきたデータを電波で送信します。また、受信下データはDOUTに出力されます。

APIモード
 
TCP/IPのように使えるモード。複数の送信先を切り替えたり、受信したデータの送信元を判断したいときに使用します。

デバイスタイプについて
Coordinator
ZigBeeネットワークの親玉的な役割をします。一つのネットワークに、必ずCoodinatorが一つ必要です。PCでいうとDHCPサーバ?
PAN ID(ネットワークの識別番号)を指定します。
RouterとEnd devicesをネットワークに参加することを許可することができます。
データのルーティングを補助することができます。
Sleepモードは使用できません

Router
まずはZigBeeネットワークに参加する必要があります。
ネットワーク参加後は、RouterやEnd devicesをネットワークに参加させることができます。
データのルーティングを補助することができます。
Sleepモードは使用できません。

End device
まずはZigBeeネットワークに参加する必要があります。
ZigBeeネットワークの一番外側にいるデバイスとなります。
親デバイス(Coordinator/Router)との間でのみ通信することができます。
データのルーティングは行えません。
低消費電力モードが使えます。

上記のデバイスタイプを切り替えるには、X-CTUというWindows用のソフトを使用し、対象のファームウェアを書き込む必要があります。なので遅くてもいいのでWindows機が必要となります。

その他
PAN ID:ネットワークの識別番号。64ビットまたは16ビットの識別番号が使えます。PANIDが同じものは同じネットワークに所属します。16ビットでも6万5千通りのPAN IDが使えますが、64ビットを使用したほうがPAN IDが重複しにくいため、64ビットを使うことが推奨されます。
64ビットデバイスアドレス:XBee1つずつに固有のアドレス。PCのMACアドレスに相当します。
16ビットデバイスアドレス:ZigBeeネットワーク内のアドレス。PCだとIPアドレスに相当します。

ATコマンド 使いそうなやつ一覧
ATDH:Destination Address High. 宛先アドレス(64ビット)の上位32ビット。
ATDL:宛先アドレスの下位32ビット。ATDHとATDLの組み合わせには、2つの特殊なアドレスがあります。(0x0000->Coordinatior, 0xFFFF->BroadCast)
ATMY:16ビットネットワークアドレス。現在参加しているZigBeeネットワーク内でのアドレスです。特殊なアドレスは0xFFFEで、この場合はどのネットワークにも参加していないことになります。
ATMP:16ビット親ネットワークアドレス。親デバイスのZigBeeネットワークアドレスを指します。0xFFFEの場合は、親がないことを意味します。
ATNC:Number of Remaining Children。あと何台の子デバイスをネットワークに追加できるかを示します。0が返ってくると、これ以上追加することができません。読み取り専用。
ATSH:Serial Number High。 端末のシリアルナンバーの上位32ビット。読み取り専用
ATSL:Serial Number Low。端末のシリアルナンバー下位32ビット。読み取り専用。
ATNI:Node Identifier。ノードの名前。ASCIIコードで20文字まで設定可能。
ATCH:Operating Channel。通信で使用しているチャンネル番号を表します。読み取り専用。
ATID:Extended PAN ID。 64ビットのPAN ID。0を設定したら、CoordinatorがランダムなIDを使用します。
ATOP:Operating Extended PAN ID。現在使用中のPAN IDを表します。読み取り専用。IDが1以上であれば、IDと同じになります。
ATOI:Operating 16-bit PAN ID。16ビットの PAN IDを返します。
ATPL:Power Level。電波強度を変更することができます。ただし、日本国内で使えるバージョンでは変更できません。
ATDB:Received Signal Strength。受信した信号の強度を出力します(最後のHopのみ評価対象)
ATAP:API Enabe。 APIモードを有効にします。
ATAO:API Options。 APIモードのオプションを変更/確認します。
ATBD:Interface Data Rate。 シリアルポートの通信速度を設定します。デフォルトは9600bps。
ATNB:Serial Parity。 シリアル通信のパリティを変更/確認します。デフォルトはパリティなし。
ATSB:Stop Bits。 シリアル通信のストップビットを変更/確認します。デフォルトは1ストップビット
ATV+:Voltage Supply Monitoring。供給電圧を読み取ります。
ATTP:Module temperature。精度+-7℃で端末の温度を読み取ることができます。
ATVR:Firmware version。ファームウェアのバージョンを表示します。
ATHV:Hardware version。モジュールのバージョンを表示します。
ATCT:Command mode timeout。コマンドモードになっているときに、何も入力がなかったらIdlモードに戻る時間。100ms単位。デフォルトは100(=10秒)
ATCN:Exit Command mode。コマンドモードを終了します。

ATGT:Guard Times. ATコマンドモードに入るためのガードタイムを確認/変更します。
ATCC:Command Sequence Character。コマンドモードに入るための文字を指定します。デフォルトは'+'。
ATSM:Sleep Mode。スリープモードの設定を確認/変更できます。
ATAC:Apply Changes。ATコマンドモードで設定した変更内容をすぐに反映させます。
ATWR:Write。不揮発性メモリに設定を書き込みます。ATWRコマンドを送った後は、'OK'が返ってくるまでなにも文字を送らないほうがよいです。
ATRE:Restore Defaults。設定を工場出荷状態に戻します。
ATFR:Software Reset。モジュールをリセットします。'OK'が直ちに返り、2秒程度で端末がリセットされます。
ATNR:Network Reset。PANのネットワークパラメータをリセットします。 ATNR0でコマンドを送っている端末のみ、ATNR 1でネットワーク全体に対してリセットをPAN内にブロードキャストします。
ATSI:Sleep Immediately。このコマンドを発行すると、End deviceは直ちにスリープモードに入ります。


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