2010/11/22

OpenCVで普通の写真をジオラマ風に

今日はジオラマ風のエフェクトをかけるプログラムを書いていました。
特に難しいことはしておらず、
1.画像をY方向に分割
2.それぞれに平滑化フィルタをかける
3.RGBからHSVに変換し、彩度(S)を50%増しぐらいにする
4.HSVからRGBに戻して終わり
といった感じです。


とりあえず、現状でのフィルタの能力は下記の通りです。


元の写真

ジオラマエフェクトをかけた写真



































現状のジオラマエフェクトにかかる時間は10msぐらいなので、
Webカメラの画像をリアルタイムでジオラマ化するのは無理な話ではなさそうです。

現在は画像の中心が焦点になっていますが、焦点を上下させる機能もつけてみたいと思います。

ではまた。

2010/11/19

いつもの風景をジオラマ風にしてしまおう

安いデジタルカメラを探していて、カメラの機能で面白いものを見つけました。
CanonのIXY 30sに、「ジオラマ風」と「ワンポイントカラー」の撮影ができるモードがあるみたいです。

CANON IXY 30S 「ジオラマ風」が使える@Digital Life Innovator
FAKE MODEL PHOTOGRAPHY

「ジオラマ風」モードは、通常の風景画像がおもちゃっぽく見えるモードです。
中心部のみにピントを合わせて、画像の彩度を上げるとできるそうな。
Photoshopでの作り方が載っていたので、それを参考に作ってみたいです。

「ワンポイントカラー」モードのほうは、特定の色だけカラーで、ほかがグレイスケールになるモードです。(プレミアムモルツのCMみたいな感じです)

どちらも面白そうなテーマなので、OpenCVを使ってそのうちやってみたいと思います。
最初は静止画像で実装して、その次はカメラからのキャプチャ画像をリアルタイムで処理できるようになればいいな。

ではまた。

電子書籍自炊用マシン BookLiberatorの感想

さて、今回作ったBookLiberatorの使用後の感想と製作にあたっての反省を書いていきます。

1.アクリル板の厚さは2mmでは足りない。 5mmぐらいはほしい
今回はアクリル板を垂直に並べただけで、接着剤などでの固定はしていません。
そのため、中央付近を押すと、アクリル板が若干曲がってしまうことがあります。
アクリル板同士を接着剤で固定すれば解消するかもしれませんが、
とりあえず次の作品では5mmの厚さのものを使いたいと思います。

2.金属フレームはやめておこう
アルミの素材はやっぱり木よりも高いです。
加工も金属用のこぎりが必要なので大変でした。
まぁ、その分出来上がりは頑丈になるのですが。。。
次は木材を切り出してネジで固定する感じにしていきたいと思います。


3.素材の購入と選定は計画的に
私の場合はちょっと特殊な形状の金属板を使おうと思っていたのですが、
素材を買いに行った店にはありませんでした。
仕方なくその場で使えそうな素材に変更したのですが、あまりこの作戦は好ましくありません。
なので、どこにでも売っているような標準的な素材を使うことにしたいと思います。

4.誤差は出るもんだ
これも当たり前の話ではありますが、金属などをハンドドリルで穴あけしたりする場合は
ある程度の加工誤差を考えて設計するようにしたいです。(M3のネジを通すところは3.5mmのドリルで穴あけするなど)

5.C型クランプは日曜大工の強い味方
工具店に100円で売っていた小型のC型クランプが今回大活躍しました。
ハンドドリルで穴あけするときに、素材を固定するのに重宝しました。

6.カメラは2個同じものを用意しましょう
当然といえば当然の話なのですが、左右の画像で解像度が違うと
処理がちょっと面倒になります。
外部シャッターつきで安いのがあればいいのですが。。



※Webカメラからキャプチャした画像を切り出して
グレースケールで保存する簡単なプログラムを書いて別館のほうにおいてあります。
現在はまだ1つのカメラだけですが、もう1つC910を買ったときに
2つのカメラで撮影できるように変更したいと思います。

ではまた。

2010/11/18

BookLiberatorにWebカメラを搭載

先日作ったBookLiberatorにLogicool C910をつけてみました。

Webカメラなのでパソコンにつないで使うのですが、
OpenCVで撮影範囲を指定でき、ディスプレイを見ながら撮影できるので
デジカメよりは楽です。
ただ、デジカメよりも画像素子が小さいので、画質はデジカメよりも荒いものになってしまいます。
まぁ、Webカメラはこういった目的のために作られていないので仕方ところです。


C910は固定しにくい・・・

c910での撮影サンプル
















読めないほどではないので、C910をもう1個買って反対側にも取り付ければ
ボタン1個で左右同時に撮影することができるようになると思います。

C910の増設はちょっと考えます。。。1個1万円するしなぁ。。。。

ではまた。

2010/11/13

本を分解せずに電子化できる装置、BookLiberatorを作りました

今日はホームセンターに行って、BookLiberatorの材料を買ってきました。
最初は300mm x 500mm x 2mmのアクリル板を2枚にしようと思ったのですが、
1枚1700円もしたので、小さいやつに変更しました。
購入したのは180mm x 320mm x 2mmのもの。 1枚700円。これでも高いとは思いましたが、
とりあえず作るために必要なので買いました。

アクリルを囲うためのアルミフレームを買おうと金属材料コーナーに行ったところ、
狙っていた材料がありませんでした。仕方が無いので、テトリスのS字ブロックのような形のアルミ棒を買ってみました。ねじとかを買うと材料費で4000円。さらにハンドドリルなども買ったので結局7000円弱かかりました。



んで、そのあと数時間の作業で出来上がりました。

Pic1. BookLiberator











デジカメは1個しか持っていないのでつけれるところは1箇所のみ。
取っ手がなくてもよさそうだったので取っ手もなし。


というわけでA5版の書籍で撮影テスト。
撮影台はまだ作っていないので床置き。

Pic2 撮影テスト




撮影した画像をScanTailorで処理して、
Kindleで表示すると以下のような感じに。

Pic 3 Kindleで表示












文字もちゃんと読めるので問題なし。
ちょっとゆがんでますが、これはデジカメのレンズの歪みの影響だと思います。
これならA5サイズの本までなら電子化できそうです。

あとは撮影台を作るぐらいかな。

ではまた。




---I made BookLiberator-----------------------------------------------------------------------------
Today, I went to home center to buy materials.
I bought 2 acrylic plate, 3 alminium plate, some nut and bolt.

In my home, I assembled BookLiberator.(pic1)
It takes 4 hours to assemble.

Result is pretty good.(Pic3)

BookLiberator is very good tool for 'Book Scanning'.




2010/11/12

BookLiberator スケッチ作成

ホームセンターに下見してきて、フレームとして使えそうな素材があったので、
そのデータを元にBookLiberatorのスケッチを作りました。
(Googleスケッチアップって便利ですね)


デジカメは1個しかないので、ひとまず片方につけるような感じで書いてみました。

本家のものは木製フレームですが、なるべく加工をしないで済みそうな材料を探したところ、ホームセンターの金属材料コーナーに下図のような形のアルミ棒がありました。

アルミ棒。本来は何に使うのやら











このアルミ棒を切ってL字金具で固定するだけでBookLiberatorが作れそうです。このアルミ棒が1本1m300円ぐらいで売ってたので、3本あれば間に合うでしょう。
アクリルも300x300x2が2枚あればよいので、2000円ぐらいで買えるでしょう。
デジカメを支えるスタッドも100円ぐらい・・・かな?
というわけで材料費は3000円ぐらい。
ネジとナットのみで固定する予定なので、分解して持ち運びも可能かもしれません。


明日ホームセンターに行って、実際に材料を買って来たいと思います。

ではまた。





2010/11/09

自炊キット(BookLiberator)の試作品

昨日みつけた自炊キット、BookLiberatorの実力はどんなもんかと、
簡易モデルを作ってみました。

アクリル板をいきなり買うのは危ないなと思ったので、
100円ショップに売っているカードケース(硬質)とCDのケースで作ってみました。





Pic.1 試作品



















かなり適当に作っていますが、まぁ何とかなるでしょう。




Pic.2 文庫本サイズ

















実験は本物の文庫本でやったのですが、Webに掲載するとアレなので
このブログを印刷して、文庫本の間に挟んだもので試してみます。



Pic.3 撮影結果

















これをScan Tailorにかけると、以下のような結果に。



なかなかいい感じ。

というわけで、近々BookLiberatorを作ってみたいと思います。

まずはアクリルを発注せねば。


ではまた。


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I made small and cheap (200 yen) "BookLiberator" with CD case,and Card Case. (Pic.1)
Sample photo took with cheap "BookLiberator".(Pic.3)
Processed photo by "Scan Tailor". It is good for eBook Reader. (Pic.4)
Prototype was good, so I will try to make "BookLiberator".
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2010/11/08

自炊用器具と高性能な自炊画像処理ソフト

今日もまた自炊について調べてました。

GoogleでBook Scanningと検索すると、一眼レフカメラを2台使った
手作りスキャン装置が数多くヒットします。(DIY Book Scanning  http://www.diybookscanner.org/ )

このような大型の装置となると、狭い我が家には設置できないのでほかに無いかな~と探していると、以下のようなスキャン装置がありました。


コンパクトなスキャン装置













http://bookliberator.org/doku.php


おお~ これはなかなかいい感じ。
組み立てキットを120ドルぐらいで販売する予定があるとか無いとか。
オープンソースのハードウェアなので、自分で作ってもよいそうです。
 (設計図とかもありました)


あと、撮影した後の画像処理にぴったりのソフトも見つけました。
Scan Tailorという画像補正ソフト(オープンソース)です。
http://scantailor.sourceforge.net/



このソフトを使うと、下記のような光の当たり方にムラのある画像でも、



元画像


ここまでできます。
処理後


すばらしい!
ありがとう作者のJosephさん。


このソフトを使えば、現状の照明でも何とかなりそうな気がします。
上のスキャン装置も作ってみたいな~。。



2010/11/03

書籍紹介

以前紹介した、Computer Vision: Algorithms and Applicationsという本の書籍版が
先月の末に発売されたようです。

 Amazonで書籍版を買うと7000円ぐらいです。
PDFでもよい場合は、http://szeliski.org/Book/ からダウンロードすることができます。
個人使用目的であれば無料でダウンロード可能で、再配布はダメ とのことです。

書籍版とPDF版だと、中身は同じですが、ページのレイアウトが若干変わっているようです。
(書籍版だと812ページ,PDFだと979ページ)

書籍の内容は、

・イメージプロセッシング
・物体検出とマッチング
・分割
・特徴に基づくアライメント
・SFM(動画からの再構築?)
・動きの推定
・イメージステッチング
・3Dの再構築
・画像の理解(顔検出、特定の物体検出)
といった感じになっています。

ではまた。

自炊プロジェクト その後

自炊プロジェクトの続き。

前回は5本の赤色LEDで何とかなりそう!というところまでいったので、
実際に赤色LED(今回は10本)を基板につけて、撮影テストをしてみました。

今回作った光源の明るさは、白色LED18本のときよりも明るいです(直視すると目が痛くなってきます)

また、光源を市販のポータブル書画カメラのように照明をカメラのレンズと同一平面上に
置いてみました。
pic 1 ガムテープと割り箸で固定

その結果、下記のような画像が得られました。
それなりの質にはなっていると思いますが、やはり光のムラはできてしまうようです。


pic 2 撮影テスト












マシンビジョンの本には、「半円形の枠の内側に均等に光源を配置すると
均一な光が得られる」というようなことが書いてありましたが、
自宅でちょっと遊ぶ程度だと、残念ながらそこまではできません。。

pic 3 光源の理想図












光源をもう2個ぐらい作ってもう一度やってみたいと思います。





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I tested book scanning with 10 Red LED.
It was little good, but brightness is uneven yet.
I would like to try again with more LEDs.